写真で振り返る渋谷 ‐渋谷東映/渋谷松竹編-

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変わり続ける街、渋谷。現在も100年に一度と言われる再開発が行われており、日々その表情を変えつつあります。このコーナーではシブテナが渋谷区に特化し活動する中で出会ってきた昔の写真を、現在と比較しながら少しずつご紹介していきたいと思います。現在とは違う表情を見せる渋谷の写真をご覧ください!
今回ご紹介するのは渋谷東映/渋谷松竹です。

写真上は1990年9月12日に撮影と記録が残っています、ここは映画製作会社である東映が初めて作った劇場で「渋谷東映」と呼ばれた映画館です。東映直下の映画館でありながらも松竹映画も多く上映しており「渋谷松竹」という看板も見えます。目の前に「オーロラの下で」と書かれた大きな広告が出ていますが実はこの作品、東映渋谷の最後の上映作品です。写真撮影の2日後である9月14日にこの劇場は一時閉館。1993年に「渋谷東映プラザ」として生まれ変わりました。写真下2024年現在の写真を見ると、映画館だけでなく、ビックカメラなどのテナントが入る商業ビルへと姿を変えた事が確認できます。また、現在の写真には「東映」の文字が確認できません。実は2022年の12月4日を持って惜しまれつつも69年の歴史に幕を閉じました。かつて映画の街と呼ばれた渋谷。歴史ある映画館が撤退する事に悲しみの声が各所から聞こえましたが、現在跡地には建て替え中の東急百貨店本店と隣接する複合文化施設「Bunkamura」内のミニシアター「ル・シネマ」が移転しています。少し歴史を辿ると東映は元々は東急の興行子会社でした。様々な経緯から別の道を歩く事になった歴史を考えると、東急と東映にとっても今回の移転は特別な出来事だったのではないか、とファンの間でも話題になっているようです。少しずつ形を変えつつ、この場所では今も脈々と渋谷の映画の歴史が受け継がれています。

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