渋谷の坂散歩「間坂」

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渋谷区は実はとても坂の多い街だってご存じですか?渋谷駅はすり鉢状の地形の最も低い所に存在し、どこにいくにも大なり小なり坂を上っていくことが多いんです。皆さんの知っている良く名前を聞く坂から、あまり目立たない坂まで本当に沢山あるんです。このコーナーではそんな渋谷の坂を紹介していきます!

今日ご紹介するのは「間坂」という坂。Loftのオープン時に公募でつけられたお名前と言う事で、「渋谷駅と公園通りとの間」「ビルとビルの間」「『間』という漢字が人と人との関わり合いをイメージする」との理由だそうです。読み方は「まさか」。

ここまでは以前渋谷の坂についていくつかご説明した際にもご紹介をさせていただいたんですが、今回ご紹介するのはもうひとつの間坂、「まさか」ではなく「あいだざか」です。

あいだざかは桜丘町24番と25番とのあいだを南平台町に向かって登る坂道です。それなりに標高差があり、坂道をしっかり上っている感覚を味わえます。坂の名前を記した看板などは一切立っていない為、ここがあいだざかと理解されている方はどれくらいいるのだろう?なんて思いましたが、その歴史は古く、およそ100年前から現在の名前で呼ばれているそうです。

昭和3年(1928)町名地番の改正が行われた際、この坂が大和田町と桜丘町との境になったところから「両町の間にある坂」との意味でこのように呼ばれるなったと文献に残されています。関東大震災時以降にこの名前がついたのではないかと言われているようです。Loft傍の「まさか」よりずっと古い歴史があるんですね。セルリアンタワーへの抜け道になったりしているプロドライバーさんにとってはお馴染みの道、と言われているそうです。

渋谷にはこのように目立たないけれど、実は凄く歴史のある坂がたくさん存在しています。今後もこのコーナーでは皆さんの聞いたことのある坂から少しマニアックな坂まで紹介していきます!お楽しみに!

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