”The Tokyo Toilet”裏参道公衆トイレ編

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渋谷区と日本財団、トイレメーカーのTOTOが「性別、年齢、障害を問わず、誰もが快適に使用できる公共トイレを渋谷区内に作ろう!」と始まったのがこの”The Tokyo Toilet”プロジェクト。今回ご紹介するのは裏参道公衆トイレです!

こちらのデザインはマーク・ニューソンさんによるもの。日用品からジェット機までジャンルを超えた幅広い分野で活躍中の敏腕デザイナーで、2005年にはタイム誌の「世界で最も重要な100人」にも選ばれた物凄い人です。そんなマーク・ニューソンさんがデザインした裏参道公衆トイレはどんなデザインなんでしょうか?

銅製の「蓑甲(みのこ)屋根」をはじめとする日本の伝統的な建築の引用がされたトイレは、超近代的な場所である渋谷にあっても、どこか安らぎを覚えます。神社仏閣や茶室、農村部などによく見られるこの屋根の形が日本に住む人の心の中にある、潜在的な心地よさを呼び起こしているようにも思えました。

これまでもThe Tokyo Toiletでは多くのデザイン性の高いトイレを紹介してきましたが、日本の伝統的な建築の要素を一際多く感じました。このトイレを外国籍の方がデザインされたというのですから少し不思議な感覚を覚えましたが、デザイナーのマーク・ニューソンさんは激動の時代であった1980年代、日本で生活していた時期があるようです。近代的へ進みつつ、のどかな風景が残った80年代を過ごしたマーク・ニューソンさんらしいデザイン、ともいえるのかもしれませんね。

次回も今までの公衆トイレとはいい意味でかけ離れた革新的なトイレをご紹介します、お楽しみに♪

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