44年の歴史がついに幕を閉じた「ファーストキッチン渋谷センター街店」

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かつての渋谷センター街にて、若者の聖地であった「ファーストキッチン 渋谷センター街店」が2023年1月22日、その44年の歴史に幕を閉じました。

渋谷センター街店は、1978年5月3日にファーストキッチンの3号店としてオープン。2016年12月からは、元会社であったサントリーホールディングスがウェンディーズジャパンへ売却したことにより、ウェンディーズ・ファーストキッチンとして展開していました。閉店の理由はビルの建て替え。「渋谷100年に一度の再開発」の波はここまで来ていました。

今、再ブームを迎えたY2K時代。2000年に流行した女子高生ギャルブームの中心はセンター街で、ファーストキッチンはまさにその舞台でした。まるで学校の部室のように高校生たちに占拠されており、当時、女子高生のプリクラと連絡先を集めていた「プリクラおじさんジミーちゃん」はファーストキッチン前に必ずいることで有名でしたね。

店内には髪の明るい高校生たちが集まり、SNSのない社会ならではのリアルな“溜まり場”でした。そこには今では想像もできないような光景が広がっていたでしょう。飛び交う言葉は「チョベリグ」「バリ3」「MK5」「バビる」… …。さて、どこまでわかりましたか? 

当時はALBA ROSAやLOVE BOATのショップバッグ、通称「ショッパー」を持って「ファッキン」集合するのが定番。そんな「アルバ」や「ラブボ」も、今は109から撤退していました。

そんな時代もあったねと、いつも懐かしい気持ちにしてくれた「ファーストキッチン 渋谷センター街店」、44年間ありがとうございました。

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