皆さん、渋谷の「のんべい横丁」ってご存知ですか?
JR渋谷駅の線路脇にある令和とかけ離れたレトロな出立ち。再開発が加速度的に進む渋谷にありながらタイムスリップしたような昭和全開の風景が今も残るこの横丁。赤提灯が立ち並ぶ文字通り「のんべい」の方々が好きそうなお店が密集する飲食店街です。
その歴史は古く、今年で72年。始まりは、終戦後の闇市と言われています。現在の東急本店通りや道玄坂付近には屋台が数えきれない程あったそうです。その数は100軒とも200軒とも言われています。昭和26年頃、GHQによる規制でそれら屋台が移転せざるを得なくなりましたが屋台で生計を立てていた方々も多く突然場所を取り上げることも出来ずに昭和25年に公の場所として東京都が渋谷川の土手上のところに40軒分の土地を用意したのがその起源のようです。
筆者は昭和の生まれでして、例に漏れずのんべい横丁に何処か懐かしさを覚える世代です。コロナ以前は足繁く通った時期もありました。若者文化の発信地である渋谷には「渋谷横丁」や「肉横丁」というような新たな横丁も誕生しています。しかしながら、のんべい横丁は「レトロ風」ではなく本物のレトロ。昭和オヤジ文化であった頃の「横丁」が今もこうして残っている事は奇跡的なことなのかもしれませんが、ノスタルジックな景色に心癒されます。
皆さんも是非、一度足を運んでみたらいかがでしょう?戦後復興の息吹が残る景色と人情に溢れたお店がどこかに忘れた懐かしさを感じさせてくれるはずです。
(写真出典 pixta,photo AC,Photohito)
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