渋谷の街を歩いていると「矢印」のようなものがついた建造物や壁に描かれたアートを見かけることがあります。実はこれ、渋谷区の立派な防災対策なんです。
みなさんご存知の通り、渋谷は世界中から莫大な数の人間が流入する巨大都市です。2011年の東日本大震災時、多くの帰宅困難者が発生しました。どこへ向かえば良いのかわからない人達で街はごった返し、パニック状態だった事をメディアでご覧になった方もいるかと思います。以前から災害時の一時退避場所は設定されていましたが、それを明確に示すものが街になかった事もパニック発生の原因のひとつなのでは?という議論が実際にあったそうです。
そこで、災害発生時における帰宅困難者の一時退避場所を示す矢印サインをアーティスティックに表現する”シブヤ・アロープロジェクト”が立ち上がりました。災害時の道標としての役割は当然として、普段から目に付くデザインで避難方向を人々の意識に植え付ける目的で計画されたものです。
皆様に見て頂きたく思い、現地取材をしてきました。少し量がありますが是非ご覧になってください。
この矢印は一時退避場所である明治神宮、代々木公園一帯と青山学院大学へ導く矢印です。渋谷の街に溶け込みつつも圧倒的な存在感を感じる素晴らしいアートばかり。さらに言えばデザインやアートの社会貢献性のある活かし方は、情報発信地渋谷ならではと言えるでしょう。各アートは「渋谷清掃事務所壁面」「渋谷キャスト前」「渋谷宇田川架道橋下」「JR東日本高架下アロー」にあります。渋谷の街にお越しの際はアートを楽しみながら、シブヤ・アロープロジェクトのことを知らない人にはぜひ伝えてあげてくださいね!
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