皆さんは渋谷に対してどんなイメージをお持ちですか?やはり都会的なイメージで、ビルが多く人や建物がごみごみしたように感じますよね。
しかし、都会のど真ん中である渋谷では近年「みどりの確保」や「緑化計画」、「屋上緑化」など様々な取り組みを行い、歩いていても多くの緑を見ることができるようになっているんです。
そんな新たな魅力を生み出している渋谷の癒されスポットを紹介していく『シブヤでCHILL』。定番のあの公園から、そんなところあったの?なんて隠れ家チルスポットまでご紹介していきます。
第五回目は、閑静な渋谷の奥地にある「鍋島松濤公園」です。
水車のある美しい湧水池を中心に、春には桜、秋には紅葉と四季折々の草木に囲まれた公園です。敷地面積が5012㎡と都心の公園にしてはかなり大きいです。コンビニが一店舗あたり100㎡と言われており、50店舗分だと考えたら想像がつきやすいですよね。
池の周りをぐるっと一周するのがちょうどよい散歩道で、近隣にある東京大学に通う学生たちの憩いの場にもなっています。
じつはこの鍋島松濤公園、とても歴史深い公園なんです。元々この一帯は江戸時代には紀州徳川家の下屋敷があった場所でした。1876年に佐賀の鍋島家に払い下げられ、鍋島家はこの場所に茶園を開いて「松濤園」と名付け、お茶の販売なども行っていたそう。1932年に茶園は廃止。同年に一角を児童遊園として整備するなどして東京都に寄贈された後、1950年に渋谷区に管轄が移され、現在に至っているそうです。
近年では、渋谷区内に快適な公衆トイレを設置する「THE TOKYO TOILET」プロジェクトの対象となり、注目を集めました。
今までご紹介したCHILLスポットの中でも、とても静かで穏やかだった鍋島松濤公園。
暖かな陽気に誘われて、公園散策に出かけてみませんか?