客付?元付?

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店舗や事務所を探しているときに不動産用語が多く飛び交います。不動産業界に関わっていない人はなかなか理解できず困ったりしますよね。こちらのコーナーではそんな不動産用語について解説していきます。今回は”客付”と”元付”について解説します。

“客付”とは”客付不動産業者”を略したもので”元付”とは”元付不動産業者”を略したものとなります。双方とも不動産業者の立場のことを示します。不動産賃貸仲介のやり取りの場面では借りる側と貸す側の立場が発生します。客付とは借りる物件を探しているお客さん(テナント)側についている不動産業者のことを示します。元付とは物件を所有しているを大家さん側についている不動産業者のことを示します。

もう少しそれぞれを詳しく説明します

“客付”は物件を探しているお客さん(テナント)に寄り添います。地域を限定せずに様々な情報サイトを駆使して調査し最適と思われる物件を提案します。若い人が多くフットワークが軽く融通が効く業者が多いです。しかし中には無鉄砲な業者がいたりするので気をつけなければならないのも事実です。都心になればなるほど客付業者は多くなります。みなさんが接している不動産業者さんも客付業者なのではないでしょうか。

“元付”は物件を所有している大家(オーナー)さんに寄り添います。地域に根ざした地場の不動産業者であることが多いです。地場の不動産業者は大家さんと建築当初から繋がっており昔からの付き合いで今でも取引しているのです。物件オーナーと繋がっているので物件の一番新鮮でコアな情報を持っている可能性が高いです。しかし一方で古くからのスタイルが抜けきれず融通の効かないことが多いのも事実です。とても親切な元付業者も勿論いますので決めつけは良くないですが。。。

物件を探す際の登場人物をまとめた下の図をご覧ください。


①テナントさんが客付業者に物件調査を依頼する
②客付業者が元付業者に物件について質問する
③元付業者が大家さんに確認する
④大家さんが元付業者に返答する
⑤元付業者が大家さんの返答を客付業者に伝える
⑥客付業者がテナントさんに伝える

このような情報のキャッチボールが6段階に分かれてが行われるのです。このキャッチボールの中で本来意図していないことが伝わったりすることが多々ありますので気をつけなければなりません。

いかがでしょうか?このように客付業者と元付業者の連携により不動産仲介のお仕事は成り立っているのす。

最後にこれに関連したシブテナのお話をさせていただきます。
基本的にシブテナは客付立場を前提としてとっております。
さらに地域を渋谷(一部恵比寿、原宿、代官山)に限定して47年目となる不動産業者でもありますので大家さんとのつながりも多く元付の立場を兼ねることも少なくありません。つまりシブテナで紹介する物件の仲介においては客付と元付の両方の立場をとることが多いのです。客付と元付の両方の立場を兼ねると仲介の流れは下図のような形となります。

情報のやりとりの回数が少なくなったことが分かりますよね。こうすることにより正確な情報をより迅速にお伝えすることができるのです。

不動産豆知識のコーナーではなるべくテナントさんに有益な知識や情報を投稿して行きますので是非これからもチェックしてください!

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