構造豆知識その1 RC造

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不動産広告でよく見かける

RC造、SRC造、S造

なんとなくわかるけど、これって何っていう疑問にお答えします。

今回はよく見かけるRC造について説明します。

RCとは、Reinforced Concrete 直訳すると補強されたコンクリートのことです。

日本語では鉄筋コンクリートと言います。

つまり鉄が筋のようにたくさん入ったコンクリートのことです。

日本語の方がわかりやすいですね。

こちらがよく見るコンクリート打ちっぱなしの壁ですね。

この上からタイルを貼ったり、塗装することもありますが、

コンクリートのテクスチャーをそのまま生かした打ちっぱなし仕上げもよく見かけます。

コンクリートの中にはこのようにたくさんの鉄筋が組まれています。

つまり、コンクリートの素材の良いところと、鉄筋の素材の良いところを生かした構造になっています。

コンクリートの性質は、「圧縮力に強い」が「引っ張る力には弱い」

逆に鉄筋は「引っ張る力に強い」のでその性質を活かしています。

そもそも、コンクリートってどうやってできてるの?

コンクリートはセメントと水と砂と砂利を混ぜ合わせてできています。

セメントと水と砂を混ぜたものをモルタルといいます。

  • コンクリート=セメント+水+砂+砂利
  • モルタル=セメント+水+砂

この水とセメントの比率がコンクリートの強度を決める上で大事で、

W/C率(water / cement の略 水÷セメントの百分率)を低くすることで、

強度を上げることができます。

しかし、水が少なすぎても固まってしまうスピードも速くなり、

流動性が低い(柔らかくない)のでコンクリートを打設しにくくなります。

コンクリートはスピードが命

コンクリートはコンクリート工場で作ったものを「コンクリートミキサー車」で運びますが、

走っている間にもどんどん固まっていくので、固まらないように回しながら運転しているのです。

建築現場とコンクリート工場は近い方がいいので、結構街中にも工場を見かけますよね。

ところで、さっきから「打ちっぱなし」とか「コンクリートを打つ」という言葉をつかってますが、

鉄筋が所狭しと組まれた場所にコンクリートを流し込む作業のことを「コンクリート打設」といいます。

隙間が起こらないように、素早く丁寧にコンクリートを打設していきます。

もちろん、打設した後の固まるまでの管理も大切な工程です。

このように、工場→ミキサー車で運ぶ→現場でコンクリートの質確認→打設することで、

亀裂や隙間がないきれいなコンクリートをつくることができます。

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