不動産広告でよく見かける
RC造、SRC造、S造
なんとなくわかるけど、これって何っていう疑問にお答えします。
今回はよく見かけるRC造について説明します。
RCとは、Reinforced Concrete 直訳すると補強されたコンクリートのことです。
日本語では鉄筋コンクリートと言います。
つまり鉄が筋のようにたくさん入ったコンクリートのことです。
日本語の方がわかりやすいですね。
こちらがよく見るコンクリート打ちっぱなしの壁ですね。
この上からタイルを貼ったり、塗装することもありますが、
コンクリートのテクスチャーをそのまま生かした打ちっぱなし仕上げもよく見かけます。
コンクリートの中にはこのようにたくさんの鉄筋が組まれています。
つまり、コンクリートの素材の良いところと、鉄筋の素材の良いところを生かした構造になっています。
コンクリートの性質は、「圧縮力に強い」が「引っ張る力には弱い」
逆に鉄筋は「引っ張る力に強い」のでその性質を活かしています。
そもそも、コンクリートってどうやってできてるの?
コンクリートはセメントと水と砂と砂利を混ぜ合わせてできています。
セメントと水と砂を混ぜたものをモルタルといいます。
- コンクリート=セメント+水+砂+砂利
- モルタル=セメント+水+砂
この水とセメントの比率がコンクリートの強度を決める上で大事で、
W/C率(water / cement の略 水÷セメントの百分率)を低くすることで、
強度を上げることができます。
しかし、水が少なすぎても固まってしまうスピードも速くなり、
流動性が低い(柔らかくない)のでコンクリートを打設しにくくなります。
コンクリートはスピードが命
コンクリートはコンクリート工場で作ったものを「コンクリートミキサー車」で運びますが、
走っている間にもどんどん固まっていくので、固まらないように回しながら運転しているのです。
建築現場とコンクリート工場は近い方がいいので、結構街中にも工場を見かけますよね。
ところで、さっきから「打ちっぱなし」とか「コンクリートを打つ」という言葉をつかってますが、
鉄筋が所狭しと組まれた場所にコンクリートを流し込む作業のことを「コンクリート打設」といいます。
隙間が起こらないように、素早く丁寧にコンクリートを打設していきます。
もちろん、打設した後の固まるまでの管理も大切な工程です。
このように、工場→ミキサー車で運ぶ→現場でコンクリートの質確認→打設することで、
亀裂や隙間がないきれいなコンクリートをつくることができます。