尾崎豊が過ごした街 渋谷 Vol.1

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皆さんは「尾崎豊」をご存知ですか?

反逆のカリスマ、10代の教祖と呼ばれ、圧倒的な人気を誇ったシンガーソングライターです。

彼の楽曲は若者の心を代弁し社会現象を引き起こす程の絶大な支持を受けましたが、若干26歳という若さで突然この世を去りました。今年4月、31回忌を迎えましたが今もその楽曲は高く評価され、数々のアーティストにカバーされ続けています。

そんな彼の楽曲には渋谷を舞台にした楽曲がいくつかあるんです。

今回ご紹介するのは「17歳の地図」

彼のデビューアルバムであり、タイトルからシングルカットされた楽曲です。

尾崎豊「17歳の地図」

歌詞の中に登場し、ファンの間では今も「聖地」とされるその場所はどこなのでしょうか?

その場所とは「渋谷クロスタワー」(旧東邦生命ビル)

青山通り方面から見た渋谷クロスタワー

渋谷二丁目、六本木通りと青山通りのど真ん中に立つ大きなビルです。

尾崎豊は学生時代、青山学院高等部に通っており学校の帰り道に渋谷クロスタワーのこの場所からよく夕日を眺めていたと言われています。

「歩道橋の上 振り返り 焼けつくような夕陽が今 心の地図の上で 起こる全ての出来事を照らすよ」という歌詞の中の歩道橋は、クロスタワーのテラスの右側に続く道の事。

そこには尾崎豊の記念碑が建立されています。

サインと歌詞が書かれた記念碑

この記念碑は、尾崎が亡くなった後、ファンの声を受けた当時の東邦生命ビルのご好意により、三回忌にあたる1994年4月25日に建立されました。記念碑の周りには尾崎へのメッセージが今も書かれ続け、毎年命日にはたくさんのファンが集まる場所になっています。

何年も前から書かれ続けている尾崎豊へのメッセージ。
取材は6月某日、平日にも関わらず献花が置かれていた事に尾崎のカリスマ性を改めて感じました
渋谷のビル群の間を縫うように差し込む夕陽が、当時学生だった尾崎の心を照らしていたのでしょう。

筆者も、10代の頃は尾崎豊を聞いていました。大人の言う「社会」の矛盾が反映された歌詞に魂を強く揺さぶられた記憶があります。成人した今、彼の曲を聞くとなんだか心の奥底を擽られるような気がして照れ臭い気持ちになると同時に、真っ直ぐでいることの大切さを改めて思い出したりもします。

渋谷は今も大きく変わり続けています。街並みは変わってもかつて尾崎がこの場所に立ち、何かを感じた事実に変わりはありません。焦げついた現代、毎日に疲れた時は「17歳の地図」を聴きながらこの地を訪れてみてはいかがでしょうか?忘れかけていた何か大切な何かを取り戻せるかもしれません。

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