お“宮”さまの御利“益”願って「宮益坂」

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渋谷には多くの愛称や通称があります。自然発生的にできたものから、命名されたもの、最近作られたものなどもありますね。そんな渋谷の街のナイスネーミングを探っていってみたいと思います。

あなたはいくつ思い浮かびますか? 

今回は取り上げるのは「宮益坂」。渋谷を代表する坂といえば「道玄坂」と「宮益坂」でしょうから、知らない人の方が少ないはず。
渋谷駅からは北東側、明治通りを渡った先になります。駅からも近く、表参道方面にも歩いてすぐの人気のエリアです。

この宮益坂は元々は富士見坂と呼ばれていたのは以前紹介していますが、富士見坂と親しまれたのは江戸時代まで。その後、この坂の途中にある御嶽神社にあやかり、お“宮”さまの御利“益”を願って「宮益坂」と改名されたそうです。

そんな宮益坂、渋谷から青山へ繋がる道として、道玄坂とは違った欅並木の風情豊かな落ち着いた雰囲気。ビジネスオフィスも飲食店も多いバランスの取れたエリアです。

実はこの辺り、多くのアートやカルチャー系出版社があり、デザイン会社なども多いクリエイティブなエリア。さらには古書店や画材屋などが昔からあるのもその界隈では有名なんです。多くの有名アーティストの行きつけのお店があるのも納得ですね。

クリエイティブな渋谷の多彩さと、落ち着きがあり洗練された青山の間である「宮益坂」だからこそ生み出せるカルチャーがあるのかもしれません。

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