ART IN SHIBUYA 「エレクトリック・サンフラワー」

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美術館やギャラリーではなく、街中に設置される芸術作品「パブリックアート」。多くの人を魅了し、待ち合わせの目印や映えスポットとして扱われ、都市を彩るものとして世界各地で取り入れられています。

そんな街中アートはここ渋谷にも多く点在しています。ほら、あなたも絶対見たことがある“あれ”もアートなんですよ。

さて、代官山駅北口を出てすぐ、高層マンションも兼ね揃えた商業施設である代官山アドレスディセ敷地内の交差点付近に突如現れる大きな花はご存知ですか?

代官山の賑わう交差点で天高く見上げている、ひまわりをモチーフにしたオブジェ「エレクトリック・サンフラワー」。ながらスマホをしていたら、いや普通に歩いていたら見逃してしまうほど、高差のある作品です。

じつは代官山アドレスが建てられたときに作られ、長い間この代官山の街を見守っている「エレクトリック・サンフラワー」はポーランド出身の建築家、ピオトル・コワルスキーの作品です。彼は数学、科学にも精通していて、作風も多岐にわたっていたそう。

言われてみると、確かにこのゆるくカーブしている茎の部分は絶妙なバランスで、きっと緻密に設計されたものなのでしょう。元々はオブジェとして作られたもので、花の部分にはソーラーパネルが仕込まれており、夜になると光るような作りでした。今は著作権の問題などで稼働はしていないそうです。

すっかり街に溶け込んだオブジェは、代官山のハイセンスながらも穏やかな街並みによく似合っています。稼働期は終えても、まだまだ代官山を彩る巨大アート「エレクトリック・サンフラワー」でした。

渋谷、ここはアートで溢れた街。様々な形のアートが存在する中で、それを観てどう感じるのか、それもまたあなただけのアートですね。

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