渋谷にまつわるエトセトラ“突如現るそり建つ壁”

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年末なんかに盛り上がる、スポーツエンターテインメント番組で、屈強な男たちが登るあの壁…。そう「そり建つ壁」が渋谷にもあるなんて、想像できますか?

再開発の進む桜丘一帯を抜けた先。JR線の路脇を代官山に抜ける通りに並ぶビルの間に、突如現るそり建つ壁が複数あるんです。

まず渋谷側と代官山側には、頑張れば登れそうな傾斜の緩い壁です。高さは6メートルほどでしょうか、マンションの二階部分を越え、三階まで届いています。その真ん中にはシンプルな薄壁が一つと、ここにも壁があったんだろうなぁという、2メートルほどの壁が一つあります。なんだか、隣の敷地をきっかり分けたいような壁ですが、実際の目的は違うようです。

調べてみると何人かの人が同じような疑問を抱き推測をし、大学教授のご意見などもありました。その中でも一番有力なのが、“この場所は元々は高台で、そこを所有する持ち主それぞれが一区画ごとに側面の擁壁を作り、切り崩しながら建物を建てたためできた壁”という説でした。

この辺りは、大学や専門学校もある文教エリア。当然学生も多く人通りがあるので、桜丘の再開発でどうなっていくのかが楽しみですよね。これから補助線街路第18号線の整備も始まり、なくなってしまう可能性の高いこのそり建つ壁。ほんの少し渋谷の歴史を感じられるので、是非見納めしておいてくださいね。

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